雑貨屋さんは儲からない? 雑貨屋さん開業の資金予算2 #

雑貨屋さんは儲かるのか雑貨屋さん開業
雑貨の学校

儲かる? 失敗、廃業=儲からない?食べていけるの?

資金がいくらあれば雑貨屋さんは開けるんですか?

これ、前にも投稿「雑貨屋さん開業の資金の予算」しましたが、本当によく聞かれます。

で、その答えは、まずはどんなお店にしたいか(商品傾向、立地、規模、内外装のイメージなど)をある程度明確にしないと予算も決まりませんよ…。という事でした。記事:「雑貨屋さん開業の資金の予算

この質問は「いいなぁ、雑貨屋さん。楽しそう~」「素敵!自分で開けるかも…」と何となく思っている雑貨好き、雑貨屋さんファンも含めた、たくさんの方から聞かれます。

それと比較すると、少ないですがさらにリアルに雑貨屋さんの開業、経営を考えている多くの人(個人)から聞かれるのが、これ。

雑貨屋さんで食べていけますか?

と言うもの。

他にも「雑貨屋さんはどのくらい儲かりますか?」というのもよくありますね。

開いても続けられない=儲けられないとダメですもんね。生活の糧を得るための仕事としては、ここが一番重要。

「趣味や楽しみなので儲けは一切気にしない」
「赤字にならなければ」
「ちょっと損しても大丈夫」
というラッキーな人はともかく(まれにいるんです)、大多数の人にとって最大の関心事のはず。

で、答えも残念ながら
「その店それぞれです」というものになってしまいます。すみません。

雑貨屋さんと言っても解釈が広く、その方がどんな雑貨屋さんをイメージしているかによっても違ってきますし、その方の考え方、熱意やスキルによっても様々なんです。

食べている店も多数

ただ、少なくとも、うちのご縁のあるショップ(ご指導した店、生徒さんの店)に関しては「売上不審」での閉店は今まで一切ありません(移転や家庭の事情での閉店はありますが)。
みんな雑貨屋さんで生計を立ててます。

今回は雑貨屋さんの「儲け:利益」、雑貨屋さんで「食べていく:生計を立てる:生活を維持する」ということに関して考えたいと思います。

社会人/ビジネスマンにとって当たり前のことばかりだけれど、普段冷静な人も、「雑貨」「雑貨屋さん」という夢のある話しで気分が高揚して、趣味と仕事がごっちゃになってしまう場合が多いようなので、整理しましょう。*それだけ魅力的な仕事と言うことでもあります。

*店舗だけで生計を立てない。小遣い程度儲かればいい。というケースのお話しはまた別の機会に。

雑貨屋さんの収入で生活する

生計を立てるということは「その収入で生活する」ということ。
生活できるだけの収入を得られない場合は他で収入を得ていくことになってしまいます。
ご主人の給料? 親からの仕送り? 別にアルバイトをする? 貯金を使う?

大人が本気で起業して「雑貨屋さん」を経営しているにもかかわらず、親族の支援を受け続けている等は、僕は生活の為の本当の「ビジネス」ではないと思います。

潤沢な貯金があっても、いつかは尽きるでしょう。

少なくとも、今しばらくはそういう状態であっても、雑貨屋さんの経営だけで「生計を立てる」ことを目標にするべきだと思います。

趣味ではなく、ビジネス=商売ですので。

皆さんのお役に立つかどうかわかりませんが、生徒さんやご指導している個人の方々に、考え方の1つの方法として、常に、ひつこく言っているのが、

まず、「食べていく為にどれだけの収入が必要か」を明確にしましょう。と言うこと。

15万/月あればいいのか、20万/月なのか、いやいや家族を養うから40万/月必要なのか、100万(笑)なのかをハッキリさせましょう、と言うことです。

例えば時給250円

例えば、いくら黒字で儲けが出たからと言っても、5万/月では、大人が生活をしていくのは難しい。

月の黒字:儲けが5万円で、例えば営業時間が8時間で25日間の開店(労働)だったとしたら、

8時間×25日=200時間の労働(営業時間外にも働いていると思いますが)

50,000円÷200時間=250

時給250円ということとなります。

これなら、どこかで最低賃金1,041円(東京/令和3年10月1日発効)で働いた方が、仕事としてはいいということになります。

最低賃金でも、
1,041円×200時間=208,200円
の収入です。

その差額158,200円  !!

もちろん、雑貨屋さん経営は、お金の為だけでないという気持ちはわかりますが、生計を立てるビジネスとして考えた場合は、あまりにも悲しい“仕事”となってしまいます。

そこで、自分の理想とする最低報酬額を、ある種経費と“とらえて”、計画を立てる事がいいのではないでしょうか。

開業の計画を立てる際に、「月に20万の収入が不可欠」と強く意識して、プランニング、予算立てをすること。

自分の働きが最低でも時給千五百円だと思ったならば、それと労働時間をかけて、これだけの人件費がかかる。と意識しましょう。

それを差し引いて、残った額が「利益:儲け」と“考えて”いくと言うことです。

スタッフである自分をオーナーである自分が雇うイメージ。

そういった意識を持って、雑貨屋さんのプランニングや業務を行っていくこと、経営していくことは、オーナーとして必要なマインドだと思います。

このテーマ続きます。
*続きの投稿の時期未定。

 

雑貨屋は儲からないではなく(2015.10.12)

 

融資の審査に通るような企画を(2016.07.06)

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